OUR PARTNER
社会福祉法人とissai
issaiでは製造の一部を社会福祉法人にお願いしています。
Bean to barチョコレートの製造工程で重要な作業の一つがカカオニブ作りです。美味しいチョコレートを作るためには、手作業で丁寧に薄皮と胚芽を取り除き、クリーンなカカオニブを作ることが重要です。しかし、それには手間と時間がかかるとともに、かなりの集中力を要します。この大変な作業を請け負ってくれているのが、ワークほほえみ船穂(注1、以降ほほえみ)さんです。
ほほえみさんでは始め、私たちの求めるクオリティーの製品を作ることができるのかと不安を抱いたそうですが、実際に作業をはじめてみると、作業員の皆さんの一つ一つの作業の丁寧さに、支援員の方も驚いたそうです。今では一連の作業をいくつかの工程に分けることにより、それぞれの得意分野を活かした楽しくやりがいのある作業となっているようです。
できあがった製品に誇りを持ち、より多くのお客様に喜んでいただけるよう協力し続けることにより、issaiも福祉社会の一翼を担う存在になっていけたらと考えています。
(注1)岡山県倉敷市にある社会福祉法人敬業会ワークほほえみ船穂(就労継続支援B型の事業所)
保健所のアドバイスに従いカカオ豆専用の作業場を区切り、白衣・手袋・キャップ・マスクを装着し作業しています。商品のシール貼りやカカオ製品の袋詰めもお願いしています。
ソロモンとissai
issaiでは、ソロモン諸島産カカオ豆を使ったBean to Barチョコレートを製造販売しています。
ソロモン諸島は、南太平洋メラネシアに浮かぶ島々の国、パプアニューギニアの南東に位置します。カカオ豆は、木材、椰子油、マグロにつぐ四番目の輸出商品となっていますが、インフラの脆弱性や地理的条件から、日本に輸入されることはほとんどありませんでした。また、多くのカカオ農家は小規模で貧しく、電力インフラも届いていないため、生産したカカオ豆をチョコレートにすることも食べることも出来ず、その品質を向上させることが難しい状況にあります。
このような状況を知るOffice Roku(注1)代表の藤原俊司氏は、電気のいらない石臼ならば厳しい現状を打破する手助けになるのではないかと考え、Chocolat Millを購入されました。これを機に私たちは藤原氏と知り合い、ソロモン諸島のカカオ豆に出会いました。
ソロモン諸島産カカオ豆、その豊かなフレーバーと優しい甘さは私たちを虜になりました。そして、ソロモン諸島の発展のために尽力されている多くの方々の思いを知るにつれ、私たちもカカオ豆のおいしさを日本に伝えるだけではなく、そのお手伝いができればと航空便によるカカオ豆の直輸入を始めました。現在(2020年4月)は藤原氏の友人のAPSD(注2)代表理事の伊藤健治氏を中心に、海上コンテナによる本格輸入の準備を進めています。カカオ豆と石臼を通して、ソロモンの経済・文化・環境に広く貢献していくことが私たちの夢の一つとなっています。
(注1)ソロモン諸島で長年地域貢献活動をしている藤原氏の個人事務所。
(注2)ソロモン諸島で持続的な地域開発に携わる特定非営利活動法人。